京町家「布屋」改修工事 終了
2003年春 町家再生「技と知恵」を集めた、ひとつの改修工事が無事終了しました。
工事に際しご尽力いただきました関係者の皆様には深く御礼申し上げます。
これからは、この再生された「京町家」の半年に及ぶ工事を見守ってきた中でかずかずの職人さんが残してくれた「技と知恵」をたくさんの人々に実際に見ていただきたく、又、具体的に京町家の寒い、暑い、不便さ、でもこの百年を過ぎた木造建築の「落ち着いた、たたずまい」や「ゆったりとした時間」を過ごしてもらえる空間としてこの度、小宿(おやど) と かふぇ 『布屋』 としてスタートしたいと思っています。具体的なオープンの日は近日お知らせいたします。
それでは京町家として改修が終わり、甦った一部をご覧ください。
ミセとして開業いたしましたら是非一度足を運んでいただけたら思います。
西日に「虫籠窓」と友人で東京の大学で染色を教えておられる「佐藤」さんの作品である「暖簾」が美しく輝く正面入口。
松田瓦店で手配いただいた「鐘馗」さんも昔からそこにあったように屋根に同化しています。

ミセの間には作事組メンバーになられた「京都幾何工房」の建田先生に特別に製作していただいたテーブルとイスを置きました。
材は、同じく作事組メンバーの「千本銘木」中川社長のところへ設計の梶山先生、塩さん、我々夫婦、が建田先生と共に訪れ実際に作っていただく材を選びました。「千本銘木」さんの倉庫の中に入れていただいた僕は、中におかれた北山杉をはじめあらゆる材が整然と並んでいるなかでただ驚きを隠せなかった。
木は切ってから実際に使うまで乾燥させるが、木によって「風が抜ける」ところや「方向」等、乾燥の方法も異なるそうです。
今回はその中から「タモ」で6人掛けテーブルと4人掛けテーブル2台、そしてザシキで使う座卓2台をお願いしました。
「拭き漆」という技法で作られたテーブルはこの町家にぴったりと収まり尋ねてくれた友人や親戚の方々から大絶賛をうけ、大切に使ってゆく気持ちで一杯です。

これからミセで使ってゆく骨董の皿や鉢は以前から少しずつ買い集めたものですがそれを収める近江水屋は信楽まで足を伸ばして手に入れました。古ダンスや古家具が2000本も在る店を紹介していただき、おかげで状態のいい水屋を購入できました。
この水屋も、以前からこの家にあったかのような顔で鎮座しています。

1階客間の建具は、中側が元あった建具を調整したが、外側は以前どこかで使われていたモノです。建具も何の違和感もなく周囲と調和しています。
障子に関しては予算の関係で全て我々夫婦が貼りました。30枚以上ある障子を貼ってくださいと言われたときに大丈夫かなと思いましたが、最後は要領もつかめまずまずの出来となりました。
照明器具は当初の提案は家具調のものでしたがこの部分はうちの奥さんが譲らず自分でパルスプラザで開催される「京都大骨董市」に出向きあれこれ思案の末、買い求めたものを電気工事の「ホリテックの堀」さんに無理をお願いしてつけてもらいました。
その照明器具もやはり何の違和感もなく納まっています。

そして4月6日「町家の技と知恵」を学びあい、広める会の一環として「改修工事終了」の見学会が実施されました。
この模様は「京町家作事組」のホームページhttp://kyomatiya.netでもご覧いただけます。

今回の工事に際しましてご尽力いただきました「京町家作事組」
梶山様、中西様、塩様、原田様、渡辺様、西村様、武部様、太田様、建田様、東奥様、松田様、萩野様、今江様、堀様、高野様、若林様、乾様、吉岡様、木村様、橋爪様、中川様、京極様、他 工事に関わっていただきました皆様に厚く御礼申し上げます。(順不同)
これからは皆様の顔を思い浮かべながらこの京町家を大切に守ってゆきたいと思っています。ご興味のある方は是非「布屋」をお訪ねください。
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